ALIVE(意識)

お別れの日は、必ずやってくるもの。

どんなに威張って生きてても、どんなに丁寧に生きてても
みんな必ずくるもの。

それは「最後の日。」

私の友人でもあり、
従業員を抱える女性経営者同士でもあり、
共に学び刺激しあえる仲間でもある彼女との突然のお別れ。

訃報を聞く一週間ほど前に会った時、彼女は少女のような声で、
色々と話してくれていました。

彼女が何か焦っている様子を少し違和感に感じながらも

「これをみんなに配りたいの。でもデータはないの。
だからお願い。。」と。

一冊のPhotoBooKを手渡しでもらいました。

ただコピーしてもらえたらいいと言ってくれたけれども、
スキャニングしても画像が荒く、彼女らしい写真をもっと多く
入れたいと思ったのもあり、データがないのにどうやって量産しようか
と悩みつつ。

納得がいくものを作りたいけれども、彼女が配りたいと言っていた
ある総会の日まであとわずか・・・。

と。

その最中に彼女の訃報。

彼女が入退院を繰り返していたこの一年半ほどは、
数日毎にLINEでメッセージをやりとりしながら、
いろんな話をしていて、

私の行動を応援してくれるメッセージをくれたり、
日々の心の声を綴った内容を送ってくれたり、

病院に入院しながらも看護婦さんたちの人生相談にのっていたりしていた
ことなどの彼女らしい日常を報告してくれるメッセージを
毎回楽しみにしていました。

言葉の一つひとつを一生懸命モバイルに打ち込んでくれているのがわかるだけに、
そのメッセージがくるたびにホッとしつつも、また会いにいくまで私も頑張るわねと
という気持ちにさせてくれていました。

そんなやりとりも
だんだんと片言のメッセージになり、

そして。

「また無理しちゃうから身体を優先するね」

これが彼女がくれた最後の言葉。

誰よりも仕事で頑張っていて、それでいて常に周りの人のことを気にかけていて、
努力家で弱音を吐かなかった彼女の生き様は誰が見ても素晴らしい生き方でした。

でも、その陰で身体を駆使していたことも、何度も倒れかけていたことも
知っていただけに、友人としては身体を大事にしてほしいなあという思いもあり
いつも複雑な心境でした。

もっと何かできることがあったのではないか?とか、
巡り巡って色々と考えたけれども、

彼女が伝えたいという最後の思いを託されたのだから
どうせ作るなら、今できる範囲での最高のものを作ろうと

彼女が最後に目を通した元冊子をベースにさせていただいて、

彼女の生きた証である、
PhotoBooK「ALIVE」を新しく制作させてもらいました。

お通夜、告別式の前に、彼女の姿がある場所へいかせてもらって、
たっぶりと最後の別れをつげながら彼女の頬を触ると、
すでに冷たくなってはいたけれど、
微笑んでいるように見えて綺麗な顔でした。

彼女からもらったPhotoBooKの最後に書かれていた言葉は、

「私はすべてを許します ありがとう
  2018年9月25日 満月の夜に 」

告別式には、彼女を偲んで日本全国からはもちろんのこと
海外からもたくさんの方々が参列されていました。

こんなにもたくさんの方々に慕われていた彼女。

まだ逝くには若い年齢でした。

彼女のALIVEは、永遠に私の中に意識として一緒にいます。

今までありがとう。

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